2011年6月29日水曜日

We are,,,,











































日本国政府アンコール遺跡救済チームが行なう修復作業
そしてそこで用いられている技法 『 部分解体と再構築 』

アンコール遺跡では多くの国が修復作業に取り組み
カンボジアの研究者たちもそこから多くのことを学んでいます

未だ多くの人々を惹き付けてやまないアンコール遺跡群

でもそこを訪れた人が目にする光景は






























彼らに少し残念な印象を与えているようです

日本人特有の美意識とされる  「 侘び寂び 」
その感覚からするとその光景は不自然に写るようで

でもあまり知られていないのが
それら石材の表面に生息する  “微生物”の存在

古材と新材でその色が違って見えるのは
実は無数の微生物が活動して与えてきた影響によるもの

上の写真に写る新材もこれから微生物の住処となり
何十年か後には見分けがつかなくなるほどに  その色は変化していきます


そしてJASAの修復技法 部分解体と再構築
祠堂の生きている部分はそのままに

修復が必要な部分を見極めてからその作業は行なわれます

コンクリートを使うほうが
部分解体ではなく 全解体のほうが
その修復作業は圧倒的に楽になるのかもしれません

でも

石材同士に接着剤は使わず
版築という古来の方法で基礎を作り上げる

これまで継承されてきたものを大切にしつつ



JASAが行なう修復は  寺院を護るだけでなく
その背後にある歴史や 先人たちが残してきた想いをも同時に護っているのではないでしょうか

こうして寺院はこれまで通り





























美しく老いてゆくのです

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